最終更新日 2024年10月24日 by taktlo
・経営者になるための条件
会社経営を成功に導く羅針盤の役割を果たすのが経営者です。当然ながらリーダーとしてのスキルや素質が備わっていなければなれません。飲食店の場合であれば、少なくともお客様を満足させる料理の腕前が必要になります。
小売業を営むには、最低限の商品知識は身につけておくことが必要で、商品の売れ筋トレンドを敏感に察知していないと務まりません。
業種の壁は存在しますが、経営者と名乗るためには共通する成功する条件が必要であることも事実です。具体的に挙げてみると次のような条件があります。数字に基づいた経営戦略が必要です。
事業をするうえで、会社の経営状況をデータに基づいて把握している必要があります。データは会社の売り上げや出費など具体的な数字に基づいて把握し読み解くことが出来なければなりません。
現状把握こそ将来のビジョンを立てる基礎になるのです。無謀に事業拡大をおこなっているようでは成功する見込みは遠のくばかりです。数字に基づいた論理的に経営戦略を立てられることが重要です。
数字を重視する経営者は、自社の経営目標を誰に対しても、期限と売り上げ目標をはっきりと設定して語ることができます。この目標は、期限を設定して事業計画をしっかり立てないとできません。
期限と数値目標をあいまいにして事業に成功することはできないのです。具体的な数字を積み上げていくことで信頼を獲得できるのです。語るということは、その言葉に責任を持つことです。
・どんな優秀な経営者でも失敗とは無縁
無謀な目標を語ることは、自分で自分の首をしめるようなものです。現状把握をしっかりおこなっている限り、できもしない数値目標を語ることはできません。この目標設定に失敗した企業ほど存続していくことが出来ずに倒産への道を進むことになります。
1年で１割しか生き残れない飲食業などでは、数値目標を過大に設定しがちですが商売には波があることを理解して数値目標を立てていることこそ生き残りへの道になります。１年という短いスタンスで成功するためには、人を感動させるような腕前が必要になるのです。
次の条件は、失敗しても何に対してもプラス思考で物事に当たることです。どれほど綿密に事業計画を立てたとしても、残念ですが事業が失敗するリスクをなくすことはできません。
どんな優秀な経営者でも失敗と無縁ではいられません。成功するためには挫折した時に、くよくよと悩まないことです。失敗した瞬間から気持ちを切り替えていけるかどうか大切です。
失敗を教訓ととらえ前向きに糧として復活するだけの明るさを持っちるかどうかです。人は、失敗後の対応でその人の力量がわかるといいます。本当の素質は常に前向きでなければならず、成功した人の話を聞くとどのように苦しい状況を切り抜けてきたのかを語ってくれるはずです。
事業である限りすべて成功するとは限りません。失敗をバネにして、もう一度復活するという一念で成功を勝ち取った経営者もたくさんいるのです。
・苦しい時に従業員がついてきてくれる経営者とは
「思考の切り替えが早い」とよく言われます。要するに「物事の見方をうまく変えることができる」人は、執着心をもたずに発想の切り替えができるのです。この切り替えができない人ほど、撤退することができず傷を深くしてしまうのです。
ある小売商が、売れ筋だと信じた商品を大量に仕入れてしまったとします。期待に反して全く売れなかった場合に在庫を抱えることになります。ここで、ショックを受けているだけでは物事は進みません。
「損失はでたが、むしろこの程度で済んでよかった」と思うことが出来るかです。見方を変えたとしても失敗は失敗です。その失敗の事実をまず認めて、過ちを防ぐ対策をとれるかどうかです。
具体的な損失を認めて「なぜ無謀な仕入れを行ったのかの原因を把握して、２度と同じ過ちを起こさないことが重要になるのです。そのためにも事実を冷静に見極めることと失敗の原因をシビアーに見つめなおして、気持ちをリセットしてやり直すことが出来るかどうかです。
コミュニケーションが取れるような「情報伝達」と「社員を大事にすることが出来る」この２つをいつも表面に出すことが必要です。苦しいときに従業員がついてきてくれるか。
それには常日頃からコミュニケーションが取れていることが大切になります。緊急になって結束しようとしても無理で、社内の風通しを良くしておくにはできるだけ本音で話ができるかにか会っています。
経営者は孤独なものだと言いますが、自分でその状態を作り出してはダメです。最後の決断をするからには今まで描いてきたビジョンが従業員に浸透していなければ成功する事業を展開することはできません。
すべての人とコミュニケーションが取れているから仕事ができるのです。そのことを忘れて、すべての事項をワンマンで取り仕切ろうとすると失敗します。役割をはっきりさせて全員が目標を同じにして仕事に当たれるための工夫をすべきです。まず「情報伝達」を適切に実施し、責任をもって役割を果たす社風をつくっていくことです。
